糖質制限したら、こうなった

糖尿予防のための糖質制限実践ブログ

血糖値測定のススメ

こんにちは。糖質制限再挑戦がようやく波に乗ってきた、ふっきーです。

僕がもともと糖質制限をはじめたきっかけは、昔から超甘党であったことによる糖尿不安からでした。幸いなことに健康診断で引っかかったことはまだありませんが、時折の健診や献血なんぞで見かける血糖値が、毎度、神経症気味に気になっていました。

そんなに不安なら、いっそのこと気になるたびに血糖値を自分で測ってしまえば精神的に楽になるではないか、ついでに自己管理もしやすくなって健康になるのではないか、と前々から思っていたわけです。

そして先日、ようやく重い腰を上げて、ついに血糖測定器を入手しました。只今、夏休みの自由研究に燃える小学生のごとく、血糖測定にハマり中です。

今回は、自分で行う血糖測定の方法や、いくつかの条件で試してみた血糖測定実験の記録を紹介しつつ、セルフモニタリングの素晴らしさについて語ります。

血糖測定器の入手方法

まず、血糖を自己測定するには、以下の4点が必要です。

  • 測定器
  • 穿刺器
  • 穿刺針(ランセット
  • 電極(試験紙/センサー/センサーチップ)

このうち、測定器・穿刺器・穿刺針の3点セットは国内の通販で買えます。以下のような形でAmazonでも売られています。

残りの電極は、国内では調剤薬局でなければ買えず、購入時に処方せんがいります。電極を入手するには、医師に処方せんを出してもらうか、海外から個人輸入する必要があります。

また、穿刺針と電極は消耗品ですので、足りなくなったら、数十~数百のロット単位で追加購入する形になります。

と、準備が色々面倒くさいですが、がんばって用意して下さい。

測定器の種類は各メーカーから数多く出ています。正直ラインナップあり過ぎて、選択が難しいかもしれません。色々悩んだ挙句、僕が購入したのは、『フリースタイルプレシジョンネオ』という製品。

メジャーな測定器メーカーであるAbot社の最新型、ケトン体も測定可、世界最薄で軽め、ということで選びました。

他社製品を含めたラインナップは、以下のサイトに詳しいです。

http://www.fukazawa.ne.jp/page207_9.htm

血糖値測定の手順

では、実際の測定の様子を画像でお見せしましょう。(血液噴出中のちょっとスプラッタな画像があります。血が嫌いな方は、この先は飛ばして下さい。)

▼まず、穿刺針(ランセット)を穿刺器に装着。

▼指先に注射。痛みを避けるには、なるべく痛くないところを狙って、小さな傷穴を開けるのがコツ。(ただし、怖がり過ぎると中途半端な傷になり、十分な血液が出ないことも…。多少慣れが要ります。)

▼血を豆粒大まで噴出。皮ふを撫でて、軽く押し出すと丁度良い感じに。

▼測定器に電極をセットし、電極に血を流し込み。

▼血が電極に十分流れると読み込みスタート。モニタに血糖値が表示。空腹時は70~110mg/dl未満が正常値。今回は食後なのでやや高め。

血糖測定の実験結果

以下は、[asin:B00P0Q5F54:title](1枚あたり糖質約25g)摂取前後の血糖値を自己測定してみた結果です。食べる直前と、食後15分後・30分後・60分後・120分後(・180分後)の変動を調べました。いずれも起床直後に実験開始しています。

こうやって自己測定してみると、いくつか体感として分かったことがあります。

例えば、眠気。食後、しばしば眠くなる時がありますが、糖質量5g・25gの時はどれだけ時間が経っても眠くなりませんでした。ところが、50g摂取時、食後60分あたりに、やんわりとそれが来ました。インシュリンが急激に分泌されると眠くなるわけですが、どうやらそれが起こるラインは、僕の場合糖質量25~50gあたりにありそうです。

また、起床後の血糖値が高め(80後半~100超え)の時は、フワフワした感じであまり気分が良くありません。一方、80前後の時は、比較的調子が良いです。前日の食事(特に夜)内容や睡眠中のホルモンバランス等が影響しているのかもしれません。

ただし、その時の血糖値と体調が必ずしも同期しているわけではないようです。同じ血糖値でも気分が良い時とそうでもない時があり、食事のタイミングや、測る時間帯などによって変わります。少なくとも、血糖値が体の気分をオールタイムで代表する指標にはならないことはよく分かりました。

血糖測定のメリット

血糖値測定の良さは、主観と客観のズレを理解できるようになることにあると思います。

血糖の変動という、そのままではよくわからない曖昧な体の状態を、客観的に数値化することで、血糖と心身の状態の関係性が何となく分かった気になれるのです。

分かった気になれるということは結構重要なことで、それだけで漠然とした不安がより明確な不安に変わります。明確な不安は、もはや不安ではなく単なるコントロール対象です。恐れる相手でなく、戦う相手になります。

幽霊が本当に怖いのは見えないからで、幽霊が明確に見えてしまえば、戦うなり逃げるなり、不安を消す行動を人は選択できます。糖尿病でなくとも血糖を自己測定することで、「糖尿病、おそるるにたらず!」を体感できるでしょう。

また、もし変な値が出始めたら、手遅れになる前に病院に行くこともできますし、何らかの対策を自分で行うこともできます。

まとめ&むすび

  • 血糖測定器は種類多数。評判の良いものを選ぶべし。
  • 電極(センサー)は調剤薬局(要処方せん)または個人輸入で入手可。
  • 穿刺時の痛みは、穿刺器の影響もあるが、慣れと訓練次第でコントロール可。
  • 血糖自己測定は、血糖と身体状態との関係がリアルに体感できて面白い。
  • 血糖自己測定は、糖尿病の予防、予期不安の解消に役立つ。

昔、レコーディングダイエットといって記録するだけで痩せる、というノウハウが流行りました。ビジネスマンの時間管理術とかも大概似たような方法論です。記録という行為自体に自己変容をもたらす力が内在しているのかもしれません。何事も正確に現状を認識することからスタートし、そのスタート自体が既にゴールの一部であるということでしょう。