糖質制限したら、こうなった

糖尿予防のための糖質制限実践ブログ

糖質制限中、チョコレートの食べ過ぎを防ぐ方法

photo by Korona Lacasse

糖質制限中のチョコ好きにとっての難題は、糖質の塊であるチョコレートをついつい食べ過ぎてしまうことです。

低糖チョコを食べるもの一つの手ですが、すぐには入手できなかったり、高価だったり、低糖だからと安心して余計に食べ過ぎてしまったりと、デメリットも少なからずあります。

そんなわけで、低糖チョコを食べる以外の、チョコ好きがチョコの食べ過ぎを防ぐ方法を考えて実践してみました。

以前書いた方法の進化バージョンです。

基本的な考え方:チョコ欲を解体する。

チョコレートに対する欲求を分析すると、そこには3つの欲求が混じり合っていることが分かります。

1つ目は、食欲。単純にお腹が減ったから何か食べたい、満腹になりたいという欲求です。

チョコは脂質と糖質の塊で、手軽に満腹感を得るのに最適な食品の一つです。チョコ好きの場合、食品の優先順位の1番目にチョコが来るせいか、「お腹が減った⇒チョコ」という思考回路が大抵出来上がっています。本来、単に食欲を満たすだけなら、他の食品も選択肢に入るはずなのですが、ついそうなりがちなのは、あなたにも分かるかと思います。

2つ目は、甘味欲。甘いものを食べたいという欲求です。

「甘いものは別腹」という言葉があるように、甘いものに対する欲求は、単なる食欲、満腹欲とは違います。脳は糖というエネルギー源を現状必要とする以上に欲しがる性質があるようです。人間が砂糖に依存しがちなのも、そのためです。

3つ目は、テオブロミン欲(カフェイン欲)。

チョコの材料であるカカオには、テオブロミンというカフェインに似た成分が含まれています。働きも似ていて、適度な量を摂取すると、リラックスしたり、集中力が高まったりします。摂取し過ぎると、利尿作用や、興奮作用が強く出るのも同じです。要するに、ちょっとハイになれる。テオブロミン欲=プチ覚醒欲と言い替えてもいいでしょう。

チョコ欲を解体すると、以上、食欲・甘味欲・テオブロミン欲の3つに分けられます。これらは重なる部分も多少ありますが、基本、それぞれ独立した欲求です。

チョコが人気である理由は、この3つの欲求をほぼ同時に満たすことができるからですが、これらは本来、個別に満たすことができるものです。

過剰なチョコ欲を防ぐには、これら3つの欲求に対して、一つ一つアプローチしていく戦略が有効です。

具体的手順

では、具体的な方法の説明に入りましょう。

(1)食欲を満たす。
まずは、お腹の膨れやすい低糖食品を食べます。手軽に摂るなら糖質ゼロビールや炭酸水 がおすすめです。もちろん、肉や乾物、サラダなど糖質制限食と呼ばれるものなら何でもOK。

(2)甘味欲を満たす。
続いて、甘いものを摂ります。ただ甘いものであるからといって、糖質を摂っては意味がありませんので、ここはエリスリトールなどの血糖値を上げないタイプの甘味料を利用しましょう。炭酸水にパック入りのエリスリトールを小さじ何杯か混ぜて飲めば、(1)と同時に実践できるのでお手軽です。僕個人は、この段階で近所のコンビニで買える糖質ゼロゼリーをよく利用します。

(3)テオブロミン欲(カフェイン欲)を満たす
最後に、テオブロミンまたはカフェインを摂ります。純ココアパウダーのお湯割りもいいですし、コーヒー・紅茶・緑茶など自分の好きなカフェイン飲料なら何でもOK。ただし、当然ノンシュガー・ノンミルクで。僕個人は、コーヒー好きでもあるので、この段階で濃い目のコーヒーをよく利用します。

僕の場合、チョコがすごく食べたい時であっても、(1)・(2)の段階でチョコ欲が半減し、(3)までやれば、ほぼ消失します。食べたとしても、ほんのちょっとで満足できるようになりました。

低糖チョコを利用すれば、こういった面倒臭いことをやらなくても良いわけですが、低糖チョコの消費が激しくて困っている方は、ぜひお試し下さい。経済的に幸せになれます(笑)